第26回介護支援専門員試験おさらい【2023年】

第26回介護支援専門員試験おさらい【2023年】 介護支援専門員試験

ブログCare License Collegeでは過去の試験問題を1問ずつ取り上げて、読んで楽しめるトピックをお伝えしてきました。

今回は2023年に実施された、第26回介護支援専門員試験のまとめ記事をご用意しました。

リンクを貼っていますので、読みたいと思った記事をご覧ください。

介護業界で長年勤務してきた筆者が分かりやすくお伝えします。

傾向と対策

第26回試験は60問中41問以上の正解(正答率69%)で合格でした。

「介護支援分野」と「保健医療福祉分野」という2つの分野でそれぞれ得点する必要があります。

どちらも68~69%以上の正答率で合格です。

分野ごとの正答率に偏りがないことから、まんべんなく学習したほうが合格への近道です。

とは言っても、参考書を最初から最後まで読むといった学習法では、実力が付きません。

過去問演習を通じて、失敗を繰り返しながら知識を習得していくのが良いでしょう。

介護保険サービスの人員基準や運営基準について細かい部分が出題されています。

やはりケアマネは介護保険サービスを熟知しているのが理想です。

介護支援専門員は介護に関する資格ですが、法律の知識が求められます。

法律を知っていなければ解けない問題も多くあります。

介護職や医療職で現場経験がある方も、いま一度初心に帰り、法律の条文に慣れると良いでしょう。

重箱の隅をつつくような難しい法令は出てきません。

介護保険法が中心です。

条文を覚える必要はありません。

過去の出題の範囲で、介護保険法の全体像をつかみましょう。

解説

日本の高齢化と人口予測をデータで見る【2023年-問1】

何となく日本が超高齢化社会だと分かっていても、

  • 戦後からどのように変わったのか?
  • 将来人口はどのように変化するのか?

筆者は実のところ、あまり分かっていませんでした。

だいたいの人口カーブを理解しておくと、将来に備えることができるかもしれません。

地域共生社会【2023年-問2】

地域共生社会は政策です。

「こんなことを考えています」という国の方針が反映されています。

形のないもので理解しづらいのですが、

「みんなで協力して生きる社会」なんだなぁ…くらい大まかな理解で十分です。

また、法律の「義務」と「努力義務」の違いについて触れています。

介護保険給付の抑制【2023年-問4】

介護保険の利用者が増え、保険料も年々値上がりしています。

水面下で介護保険給付を抑制しようという動きが出ています。

給付の抑制、つまり適正化について書かれています。

他制度との給付調整【2023年-問7】

医療保険・生活保護・障害福祉サービス…

他の制度と介護保険とで同じサービスを提供している場合、

どちらかを選択できるのでしょうか?

あるいは両方を選択できるのでしょうか?

結論、利用者が選択することはできず、両方選択することもできません。

他制度と給付を調整します。

介護保険等関連情報【2023年-問10】

難しく聞こえる「介護保険等関連情報」とは、

ただの「利用者に関する情報」です。

あまり難しく考える必要はありません。

社会保険診療報酬支払基金【2023年-問12】

医療機関ではよく見かける「社会保険診療報酬支払基金」ですが、

介護保険ではあまり目立ちません。

第2号被保険者の介護保険料徴収などを業務にしています。

保険料を管理する機関と言えば、国保連が有名です。

両者の違いについて区別します。

地域ケア会議【2023年-問14】

地域ケア会議と言えば、困難事例を主任ケアマネに相談するのですが…

実際には「駆け込み寺」的な存在にはなり得ないと考えます。

この記事を読めば、地域ケア会議の役割5つを理解できます。

「介護保険審査会」と「介護認定審査会」【2023年-問16】

2文字違いの似た者同士ですが、仕事内容は全く異なります。

この記事を読めば、両者の違いを区別できます。

要介護認定【2023年-問18】

要介護認定申請ができるのは誰か?

もちろん、ケアマネも申請できます。

介護保険の入口部分である認定申請を理解することにより、スムーズに支援をスタートできます。

認定調査【2023年-問19】

認定調査は原則として「対面」実施です。

かつての新型コロナウイルスの騒動で、認定調査は厳しい状況にありました。

指定事務受託法人について解説しています。

ケアプラン更新とモニタリングの頻度【2023年-問22】

ケアプランは要介護認定更新の都度、区分変更の都度、それぞれ作成します。

モニタリングの頻度に決まりはありません。

しかし、定期的に状態を把握しないとケアプランが骨抜きになってしまいます。

ケアマネ自らが律して回数を決め実施します。

検査とメタボ【2023年-問28】

メタボリックシンドロームは、腹囲・脂質・血圧・血糖の数値をもとに診断されます。

CRPなど、実務でもよく登場する検査の基準値は押さえておきましょう。

認知症施策とMCI【2023年-問31】

MCIとは、認知症になる一歩手前の状態です。

認知症とは区別されます。

認知症を予防するよりも、進行を「遅らせる」施策へ移り変わっています。

ターミナルケアのキーワード【2023年-問40】

ターミナルケアはご本人の意思が最優先されます。

グリーフケアでご家族をフォローします。

苦しみは辛いことなので、できる限り取り除きます。

チームで協調して看取ります。

通所リハビリテーション・短期入所療養介護・介護老人保健施設・介護医療院・看護小規模多機能型居宅介護【2023年-問41~45】

各サービスについて、簡単に解説を加えています。

答え合わせにご利用ください。

コミュニケーション技術【2023年-問46】

面接技法に関する問題です。

選択肢で迷ったら、「肯定文」を「否定文」へ、

または「否定文」を「肯定文」へ、

言い換えてみると選びやすくなります。

ソーシャルワーク【2023年-問47~49】

ソーシャルワークとは、形が見えず分かりにくいものです。

「ポジティブキーワード」と「ネガティブキーワード」で正誤を区別します。

訪問介護の生活援助と身体介護【2023年-問50】

訪問介護では家事代行サービスと区別するため、生活援助に基準を設けています。

一例として、

  • ゴミ出しは家事援助に該当します。
  • 庭の草むしりや枝木の伐採は家事援助に該当しません。

訪問入浴介護【2023年-問51】

訪問介護の入浴サービスと訪問入浴介護は違います。

訪問入浴介護の解説記事です。

どんな職種が配置されているのかが分かります。

通所介護【2023年-問52】

通所介護(デイサービス)の人員や運営の基準について理解することができます。

短期入所生活介護【2023年-問53】

短期入所生活介護(ショートステイ)は誰のためのサービスか?

ご利用者とご家族の間に入るケアマネの苦労が思い浮かびます。

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住宅改修【2023年-問54】

住宅改修と福祉用具を区別するポイントは「据え置き型」か否かです。

  • 壁に取り付ける手すりは住宅改修です。
  • 固定しない、据え置き型の手すりは福祉用具です。

小規模多機能型居宅介護【2023年-問55】

運営基準の解説はもちろんのこと、

小規模多機能型居宅介護が抱える課題についてコラムを書きました。

認知症対応型通所介護【2023年-問56】

認知症と診断されていても、認知症対応型通所介護を利用できないときがあります。

それは、「急速に進行している認知症」の場合です。

命に関わる重篤な病気を併発する恐れがあるからです。

特別養護老人ホーム【2023年-問57】

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は「明るく家庭的な雰囲気」がモットーです。

家庭的な雰囲気とは何でしょうか?

それは、「自宅の暮らしに限りなく近い雰囲気」です。

様々な雰囲気があり、個性があってもいいと思います。

成年後見制度【2023年-問58】

成年後見制度には、「後見」「保佐」「補助」という3つの類型があります。

利用者ご本人の判断能力に応じて類型化されています。

成年後見人の職務は「身上保護」と「財産管理」です。

制度の基本的内容について説明します。

高齢者虐待防止法【2023年-問59】

高齢者虐待防止法に関する問題を解きます。

罰則は数あるものの、施設にとって最も厳しい戒めは「公表」です。

生活保護制度【2023年-問60】

生活保護費は「最低限の生活を営む」ことができるよう、必要な分だけ支給され保護されます。

生活保護の性質を理解します。

他年度試験のおさらい

他年度のおさらい記事はこちらです。

まとめ

第26回介護支援専門員試験の一部について解説記事をまとめました。

介護保険サービスを理解することは、資格取得後の実務でも大いに役立ちます。

法律が出てくるのが、難解ですが、条文を覚える必要はありません。

基本的な性格や方針を大まかに押さえておけば大丈夫です。

試験対策として、ぜひご活用ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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