ブログ「Care License College」では、これまで介護福祉士国家試験に出題された問題をテーマに解説してきました。
今回は第35回試験に関する記事をまとめました。
およそ1科目につき1記事用意しています。
(「人間の尊厳と自立」と「人間関係とコミュニケーション」は間に合わず、用意できませんでした。スミマセン…)
各記事のリンクを貼っていますので、お好きなジャンルをお選びください。
本試験の傾向と対策を掲載しましたので併せてご覧ください。
この記事を読めば、2023年に出題された第35回介護福祉士国家試験でどのような問題が出題されたのかを理解できます。
介護福祉士試験に一発合格し、介護業界で16年勤務した筆者がお伝えします。
傾向と対策【2023年】
全体的に見て2つのことが言えます。
見慣れないキーワードが出る
2023年試験では、頻出定番のキーワードが出題されました。
例えば、「高齢者・障害者虐待防止法」「生活困窮者自立支援法」「障害者権利条約」「ストレングス」「グリーフ」などです。
過去問で対策していた受験者の方にとって、見たことがあるキーワードがほとんどです。
繰り返し出題されているものは過去問を通じて理解を深めましょう。
暗記しようと思うと気持ちが苦しくなります。機械的に問題演習を繰り返せば少し楽になります。
出題数は多くないのですが、見慣れないキーワードが出題されることもあります。
例えば、「認知症施策推進大綱」「求められる介護福祉士像」などなど…
初めて出会うキーワードなので、分からなくても無理はありません。
日ごろから政治に関心を持ち情報収集できていればBESTですが、忙しく情報が集められない方も多いと思います。
正解にこだわらず、「ほかの問題で得点しよう」と潔くあきらめるのも方法です。
全部で125問出題されます。
約7割(88点)得点できれば無難に合格です。
満点を取る必要はないと自分を勇気づけて前へ進みましょう。
事例問題は得点しやすい
専門用語を理解しなくても正解できるのが「事例問題」です。
実務経験がある受験者の方にとって、経験則で判断できるので得点しやすいです。
逆に言えば、周りの受験者もクリアしやすいので、簡単な問題は確実に得点しましょう。
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解説
以下、関連記事をまとめました。
取り組みたい分野を選んでご覧ください。
もちろん、すべてご覧いただけるとうれしいです!
社会の理解【2023年-問8】
地域共生社会について説明しています。
政策に関する問題です。
漠然としていて理解しにくいところもありますが、何となく政策の方向性を理解できればOKです。
こころとからだのしくみ【2023年-問29】
大切な人を亡くした後のケアについて説明しています。
用語そのものを「ズバリ何という?」と尋ねている問題です。
介護福祉士試験ではいわゆる「引っ掛け」の選択肢はないので素直に回答しましょう。
発達と老化の理解【2023年-問38】
高齢者の脱水についての問題です。
実務で気を付けているところがそのまま出題されます。
基本を押さえましょう。
認知症の理解【2023年-問47】
政策に関する問題です。
「認知症ライフサポートモデル」自体は真新しいものではないのですが、知らなかった方はこれを機に復習しましょう。
用語を知らなくても、認知症施策の大まかな方向性が分かれば十分です。
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障害の理解【2023年-問49】
ストレングスの意味について解説しました。
介護福祉士試験では「強さ」というだけではなく、「得意」「長所」という深い意味があります。
医療的ケア【2023年-問59】
消毒について詳しく解説しています。
新しい気づきがあります。
介護の基本【2023年-問68】
「ズバリ何という?」問題です。
ユニバーサルデザインについて解説しています。
コミュニケーション技術【2023年-問78】
勤務交代時に行う「申し送り」の目的についてまとめました。
申し送りが苦手な方は必見です。
生活支援技術【2023年-問81】
高齢者に適した階段の環境について解説しました。
普段あまり気にしない「階段」について考えます。
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介護過程【2023年-問106】
介護過程の目的について。
介護福祉士の先入観ではなく、「科学的根拠」や「専門性」に基づいた介護サービスを提供することを目的としています。
「介護過程とは何か?」といった問題は頻出です。
介護過程とは、介護を実践するための一連のプロセスのことで、「情報収集(アセスメント) → 計画 → 実践 → 評価」順番で行います。
総合問題【2023年-問123~125】
災害時の対応についてまとめました。
災害を考えるきっかけになります。
旬なテーマなので今後も出題される可能性が高いです。
総合問題は1事例につき3問出題されます。
まとめ
2023年に出題された第35回介護福祉士国家試験のおさらいをしました。
全体的な試験の傾向は次の通りです。
過去問を通じて問題演習に取り組み慣れておくことが重要です。
見慣れない言葉が出てきても「ほかの問題で得点しよう」と開き直って良いと思います。
事例問題は確実に得点したいところです。過去問で慣れましょう。
以上、学習の手助けになれば幸いです。
これからも介護福祉士国家試験を受験する方に有益な情報を発信します。