「地域共生社会」って何?【介護福祉士試験2023年-問8】

「地域共生社会」って何?【介護福祉士試験2023年-問8】 介護福祉士試験

地域共生社会って聞いたことはあるけど、中身が分からない。

地域共生社会とは…

制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を指しています。

厚生労働省「地域共生社会のポータルサイト」より引用
https://www.mhlw.go.jp/kyouseisyakaiportal

厚生労働省はこのように紹介しています。

このような最近流行りのキーワードは介護福祉士試験で頻出です。

キーワードを知っているだけで得点ができます。

「意味が分からない」と敬遠していた方、学習に行き詰っている方は、勉強を一休みしてこの記事をお読みください。

ブログ「Care License College」では試験合格を目指す方に役立つ情報を配信しています。

介護施設で15年以上勤務した筆者が分かりやすくお伝えします。

短い記事ですので気楽にご覧ください。

問題と正解【2023年-問8】

数ある国家試験の中で、介護福祉士試験は選択肢が短く、比較的回答しやすい構成になっています。

出てくる専門用語を知らなくても、正解を導き出すことが可能です。

他の選択肢との比較で消去しながら正解を探し当てます。

2023年1月に出題された問題8を見てみましょう。

問題8 近年,人と人,人と社会とがつながり,一人ひとりが生きがいや役割をもち,助け合いながら暮らしていくことのできる,包摂的なコミュニティ,地域や社会を創るという考え方が示されている。この考え方を表すものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. ナショナルミニマム(national minimum)
  2. バリアフリー社会
  3. 介護の社会化
  4. 生涯現役社会
  5. 地域共生社会

正答 5

本稿のタイトルが「地域共生社会って何?」なので、あまり迷わなかったと思いますが(苦笑)、「5」が正解です。

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地域共生社会とは「人と人がつながり助けて助けられる社会」

国(厚生労働省)は専用のポータルサイトを使って、地域共生社会について説明しています。(外部リンク)

地域共生社会のポータルサイト|厚生労働省
厚生労働省の地域共生社会の実現に向けたポータルサイトです。地域共生社会に関する情報や、厚生労働省の取り組みについて掲載しています。

このように定義しています。

地域共生社会とは、

制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を指しています。

厚生労働省「地域共生社会のポータルサイト」より引用
https://www.mhlw.go.jp/kyouseisyakaiportal

これでは漠然としていて、具体的にイメージできません。

強いて要約すると、

「人が人や資源とつながる」=「共に生きる」=「共生社会」

といった感じでしょうか。

きちんと理解できなくても試験に合格することができます。イメージできれば十分です。

サイト内で取り組み事例など紹介していますので、興味のある方は上記ポータルサイトをご覧ください。

2023年ケアマネジャー試験で地域共生社会が出題されました。

知識を深めたい方は、こちらの記事もご覧ください。

解説

「共生」と連想できなくても、他の選択肢が明らかに誤りと判断できれば正解できそうです。

改めて各選択肢を検討します。

問題8 近年,人と人,人と社会とがつながり,一人ひとりが生きがいや役割をもち,助け合いながら暮らしていくことのできる,包摂的なコミュニティ,地域や社会を創るという考え方が示されている。この考え方を表すものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ナショナルミニマム(national minimum)

  • 「ナショナル」=「国家」 「ミニマム」=「小さい」なので無関係  →誤り
  •  ※国家が国民に対して最低限度の生活を保障することです

2 バリアフリー社会

  • 「バリア」 =「障壁」 「フリー」=「ない」 障壁がない社会のことなので、「生きがいや役割」を持つこととは少し違います  →誤り

3 介護の社会化

  • 昔は家族が行っていた介護を、「〇〇訪問介護」といったサービス事業者が行うことです  →誤り
  •  ※介護保険がスタートした2000年以降、本格的に「介護の社会化」が進みました

4 生涯現役社会

  • 文字通り、「生涯」にわたって「現役」で居続けることです  →誤り
  •  ※「人と人がつながる」といった視点とは異なります

5 地域共生社会

  • 「地域」で「共」に「生」きる社会のことです  →正しい

選択肢にある専門用語の意味が分かれば苦労しない問題です。

専門用語の意味が分からなかったとしても、「単語に区切って」イメージすれば正答確率が上がります。

5つある選択肢のうち、どれか1つ正解があります。

慌てずに必ず1つ選びマークシートへ記入するよう心掛けたいです。

解説は以上です。

2023年の介護福祉士試験の記事をまとめました。

こちらの記事もご覧ください。

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まとめ

地域共生社会とは、制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会です。

介護福祉士試験では最近のキーワードが繰り返し出題されます。

専門用語の意味が分からないという場合、単語に区切って推測しましょう。

本試験では5つある選択肢のうち、必ず正解が1つ潜んでいます。

どれを選んだらよいか分からなくても、何か1つ選んでマークシートへ記入しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

質問やコメントなどいただければ幸いです。

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