ストレングスは「得意・長所」【介護福祉士試験2023年-問49】

ストレングスは「得意・長所」【介護福祉士試験2023年-問49】 介護福祉士試験

ストレングス(strength)とは直訳すれば「強さ」です。

介護福祉士試験に出るストレングスにはもう少し深い意味があります。

それは「強い」という意味を派生させて、「得意」「長所」といった意味です。

この記事を読めば、ストレングスの意味や活用方法について理解することができます。

介護福祉士試験に一発合格した筆者が分かりやすくお伝えします。

問題と正答【2023年-問49】

ストレングスに関する問題です。

問題 49 ストレングス(strength)の視点に基づく利用者支援の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 個人の特性や強さを見つけて,それを生かす支援を行うこと。
  2. 日常生活の条件をできるだけ,障害のない人と同じにすること。
  3. 全人間的復権を目標とすること。
  4. 権利を代弁・擁護して,権利の実現を支援すること。
  5. 抑圧された権利や能力を取り戻して,力をつけること。

正答 1

ストレングス(strength)を翻訳して「強さ」と理解できれば、迷わず正解を選ぶことができるでしょう。

今回はわりと素直に回答できそうです。

ただし、他の選択肢に目を通すと紛らわしく、迷ってしまうかも…

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ストレングスは強さであり得意であること

ストレングスはその単語が表す通り「強さ」の意味です。

ストロング(strong)「強い」の名詞形です。

介護福祉士試験では少し深い意味があります。

利用者が持っている「誰にも負けないこと」です。

それは決して特別なことに限らず、「歩ける」「食べられる」「トイレへ行く」といった日常的な行為も含まれます。

皆が当たり前にできることでも、利用者にとって当たり前ではないこともあります。

人それぞれ「ものさし」が違うのです。

つまり、他人との比較ではなく、利用者自身が「強さだ」と感じていればストレングスになります。

ストレングスを「得意」「長所」と言い換えられるのではないかと筆者は考えます。

試験問題を解くうえでも理解しやすいのではないかと思います。

ストレングスはあくまでも周囲との比較ではなく「自分の軸」で、利用者自身が気づくことです。

援助者が「おせっかいに」利用者の長所を言い当てることを意味しません。

同年の本試験の総合問題123でストレングスについて出題されました。

こちらの記事もご覧ください。

2023年の介護福祉士試験の記事をまとめました。

こちらをご覧ください。

解説

ここまで思想じみたテーマで難しく感じたかもしれません。

簡単に考えて、問題を解きながら理解を深めましょう。

問題 49 ストレングス(strength)の視点に基づく利用者支援の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 個人の特性や強さを見つけて,それを生かす支援を行うこと。

  • 「特性や強さ」を「生かす」支援なのでストレングスです。  →正しい

2 日常生活の条件をできるだけ,障害のない人と同じにすること。

  • 「障害のない人」に照準を合わせた支援ではありません。  →誤り

3 全人間的復権を目標とすること。

  • 回復させることを目標としていません。  →誤り

4 権利を代弁・擁護して,権利の実現を支援すること。

  • 権利を代弁するのは「アドボカシー」です。  →誤り

5 抑圧された権利や能力を取り戻して,力をつけること。

  • ストレングスに「取り戻す」という考え方はありません。  →誤り

正答 1

「強さ」というキーワードさえ拾うことができれば、迷うことなく正答を選ぶことができます。

しかし、他の選択肢がもっともらしく見えてしまいますね。

ストレングスについて理解を深め、知識を定着させましょう。

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まとめ 

ストレングス(strength)とは直訳すれば「強さ」です。

介護福祉士試験に出るストレングスには、もう少し深い意味があります。

「強い」という意味を派生させて、「得意」「長所」といった意味です。

利用者が持っている「誰にも負けないこと」です。

他人との比較ではなく、利用者自身が「強さだ」と感じていればストレングスになります。

他人と比較してしまいがちな現代ですが、自分軸で強みを見つけられると前向きに人生を歩むことができそうです。

記事を書きながら、とても勉強になりました。

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