介護保険法の理念って何?【介護支援専門員試験2022年-問1】

介護保険の理念って何? 介護支援専門員試験

介護保険法の条文が難しくてよくわからない…

そもそも介護保険の理念を知って何の役に立つの?

試験に出題される部分をわかりやすく説明してほしい。

法律の「理念」とは目的や基本的な考え方を謳った(うたった)もの。

どんな法律にも目的が示されています。ほとんどが「第1条」に規定されています。

結論から申し上げると「理念」について理解することは大切です。

ケアプランを作成するうえで基本的な考え方だからです。

とは言っても、多くの人はあまりにも細かい文字でたくさん書かれている条文を見て「覚えたくない」と感じるでしょう。

(法律の条文を見たことがある方はお分かりかと思います)

そうです!法律はわかりにくく書かれているのです‼

ではどうすれば攻略できるか?

法律の条文を読むことはやめましょう。(極論ですが…)

わかりやすく解説したもの(本稿または他の参考書など)を読んで基本を押さえましょう。

法律そのものに触れるより解説書などを読んだほうが理解が進むでしょう。

今日は介護保険の理念について説明します。

受験勉強の一休みに、気楽にお読みください。

問題と解答【2022年-問1】

問題1 介護保険制度の考え方として適切なものはどれか?3つ選べ。

1 要介護者の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことを目指す。

2 高齢者の介護を社会全体で支える。

3 認知症高齢者の施設入所を促進する。

4 要介護者へのサービスを画一的な内容にする。

5 保険給付は、多様な事業者又は施設から、総合的かつ効率的にサービスが提供されるよう配慮する。

正解は1・2・5

5つある選択肢から正しいものを3つ選ぶという問題です。

正しい選択肢を見つけ出すよりも、誤った選択肢を省くほうが回答しやすい場合があります。

ケースバイケースで対応しましょう。

1つの問題について、3つすべて正解しないと不正解と扱われます。

正しい選択肢を2つ選んでも、残る1つを間違えてしまうと得点できないということです。

与えられた制限時間の中で慎重に回答しましょう。

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キーワードを理解する

介護保険法の理念は次のキーワードを理解すればクリアです。

介護保険法1条のキーワード

・尊厳を保持

・有する能力に応じ自立した日常生活を営む

・国民の共同連帯

・保健医療の向上及び福祉の増進

以上が基本として最低限理解したいところ。

以下、応用として2条も押さえておくとさらに理解が深まります。

介護保険法2条のキーワード

・医療との連携

・被保険者の選択に基づき、…総合的かつ効率的に提供

・可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営む

選択肢にキーワードが含まれているか?

以上のキーワードを選択肢に当てはめてみましょう。

もう一度、問題を見てみます。

問題1 介護保険制度の考え方として適切なものはどれか?3つ選べ。

1 要介護者の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことを目指す。

2 高齢者の介護を社会全体で支える。

3 認知症高齢者の施設入所を促進する。

4 要介護者へのサービスを画一的な内容にする。

5 保険給付は、多様な事業者又は施設から、総合的かつ効率的にサービスが提供されるよう配慮する。

選択肢2 「社会全体」=「共同連帯」のことです。

ちょっと分かりにくかったかもしれません。

その他の選択肢はキーワードの文字通りだったので選びやすかったのではないでしょうか。

キーワードが含まれていない選択肢は誤りです。

もしも絞り込めず迷ったら…

明らかに誤りと判断できる選択肢を消去すると良いでしょう。

解説は以上です。

他年度の問題も記事にしています。よければご覧ください。

2022年介護支援専門員試験の介護支援分野についてまとめました。

こちらの記事もご覧ください。

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まとめ

介護保険法の「条文まるごと」を暗記するのではなく、「キーワード」を理解します。

そこに基本的な考え方が詰まっています。

キーワードが含まれた選択肢を選びましょう。

介護保険法の理念は重要なだけに、出題頻度が高いです。

キーワードを理解するだけで得点できます。

ぜひお試しください。

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