取扱注意!介護支援専門員証は運転免許証のようなもの【介護支援専門員試験2022年-問6】

介護支援専門員証は運転免許証のようなもの 介護支援専門員試験

ケアマネ試験では介護支援専門員証の取り扱いなど、ケアマネジャーの責務に関連する出題があります。

細かいところが出題されますが、どのように勉強すれば良いのでしょうか?

介護支援専門員証はケアマネジャーの身分を証明する重要なものです。

必要なくなったら返却する必要があります。

自動車などの運転免許証と似ています。

あるいは健康保険証と同じようなものです。

今回のテーマはこれからケアマネジャーになる方が実務に取り掛かる前に心得ておきたい内容です。

この記事を読めば、介護支援専門員証に対する理解が深まり、介護支援専門員試験で役立ちます。

お茶やコーヒーなど飲みながら気楽にお読みください。

問題と解答【2022年-問6】

さっそく、問題を見てみましょう。

問題6 介護支援専門員について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 登録を受けている者が死亡した場合には、その相続人はその旨を届け出なければならない。
  2. 登録の申請の10年前に居宅サービスにおいて不正な行為をした者は、登録を受けることができない。
  3. 都道府県知事は、信用を傷つけるような行為をした介護支援専門員の登録を消除することができる。
  4. 介護支援専門員証の交付を受けていなくても、業務に従事することができる。
  5. 更新研修を受けた者は、介護支援専門員証の有効期間を更新することができる。

介護保険法の「〇〇しなければならない」といった条文を隈なく覚えていれば解ける問題ですが、それが難しい……いちいち覚えるのは大変です。

そこで、介護支援専門員は自動車運転免許と同じと考えれば、理解しやすくなります。

次の章で具体的に解説します。

<広告>

介護支援専門員証は運転免許証と似ている

運転免許証は都道府県公安委員会が発行した公的な証書です。

身分証明書として使えます。

持っていれば運転することが許されます。

自動車などの運転免許をお持ちの方はよくわかると思います。

運転免許を持っていない方は、健康保険証になぞらえるとイメージしやすいです。

介護支援専門員証は運転免許証あるいは健康保険証と似ています。

介護支援専門員証は都道府県知事が発行する公的な身分証明書になります。

これを持っていれば介護支援専門員の業務に就くことができます。

住所や生年月日を証明することもできます。

・不要になったら返却しなければなりません。

・悪いことをしたら没収されます。

・持っていなければ業務に就くことができません。

解説

押さえておくことは1つ、

「介護支援専門員証は運転免許証と似ている」ことです。

それでは選択肢を見てみましょう。

問題6 介護支援専門員について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 登録を受けている者が死亡した場合には、その相続人はその旨を届け出なければならない。
    • 公的身分証明書なのでそのまま放っておくことはできず、誰かが返却しなければいけません。
    • 本人は死亡しているので、相続人が返却することになります。  →正しい
      • ※運転免許証は返却義務がありません。しかし、悪用されないよう早めに返却する方もいます。
  2. 登録の申請の10年前に居宅サービスにおいて不正な行為をした者は、登録を受けることができない。
    • 刑の執行を終えれば再び登録を受けることができます。10年も待つ必要はありません。   →誤り
  3. 都道府県知事は、信用を傷つけるような行為をした介護支援専門員の登録を消除することができる。
    • ケアマネに限らず、資格職の信用失墜行為は厳しく禁止されています。一部のケアマネの不祥事により資格自体に傷がつき、他のケアマネの信用も失墜してしまうからです。   →正しい
      • ※社会福祉士や介護福祉士にも同様の規定があります。
  4. 介護支援専門員証の交付を受けていなくても、業務に従事することができる。
    • 業務に従事できるのは免許証を持っている本人だけです。   →誤り
  5. 更新研修を受けた者は、介護支援専門員証の有効期間を更新することができる。
    • 有効期間は5年です。更新するには研修を受ける必要があります。
    • 更新研修を受ければ、有効期間を更新することができます。   →正しい
      • ※厳密に言うと、研修修了後に都道府県への更新申請が必要です。

正答は「1・3・5」です。

筆者の場合、次のように考えます。

まずは、「4」が確実に誤りで「3・5」が正しいと判断します。

そのあと「1・2」の正誤を検討します。

重要なものは返却する必要があるのだなと理解できれば「1」を選ぶことができ、正解にたどり着くでしょう。

「3」信用失墜行為の禁止は、運転免許にない規定なのでイメージできなかったかもしれません。

ケアマネや社会福祉士、介護福祉士など職業とする資格では定番の規定です。ここで押さえておきましょう。

条文を確認したい方は、介護保険法69条の2~69条の39をご参照ください。(長文です)

解説は以上です。

2022年介護支援専門員試験の介護支援分野について別の記事にまとめました。

こちらの記事もご覧ください。

<広告>

まとめ

介護支援専門員証はケアマネジャーの身分を証明する重要なものです。

公的な身分証明書として使えます。

運転免許証や健康保険証と似ています。

暗記に頼らず、身の回りのもので例えると学習が楽しくなりますね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました